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K2 (戦車) : ウィキペディア日本語版
K2 (戦車)[けーつー]

K2(ケーツー、 K2 '')は、大韓民国K1の後継として開発中の次期第3・5世代主力戦車である。愛称は「黒豹」(くろひょう、(、フックピョ、Heukpyo)、ブラックパンサー (Black Panther))。
当初は2011年に配備する予定であったが、国産開発するとしたエンジンとトランスミッションに欠陥が相次ぎ、戦力化が長く遅れた。妥協の末に2012年12月17日2014年3月から戦力化するとした一次生産分100両には、ドイツMTU社製のエンジンとドイツRenk社製のトランスミッションを組み合わせたユーロパワーパックを採用する事とし、以降の車両への搭載を目指して引き続き国産エンジンの開発完了を目指す事を決定した〔戦車初度量産分にドイツのパワーパックを適用最終決定 、中央日報 2012年12月17日〕。''(、フックピョ、Heukpyo)、ブラックパンサー (Black Panther))。
当初は2011年に配備する予定であったが、国産開発するとしたエンジンとトランスミッションに欠陥が相次ぎ、戦力化が長く遅れた。妥協の末に2012年12月17日2014年3月から戦力化するとした一次生産分100両には、ドイツMTU社製のエンジンとドイツRenk社製のトランスミッションを組み合わせたユーロパワーパックを採用する事とし、以降の車両への搭載を目指して引き続き国産エンジンの開発完了を目指す事を決定した〔戦車初度量産分にドイツのパワーパックを適用最終決定 、中央日報 2012年12月17日〕。
== 概要 ==
K1はその出現当時、仮想敵である北朝鮮が配備しているT-55及びT-62を相手にするには必要十分な性能であったが、北朝鮮が継続的にT-62の改良を行い近代化している(天馬号戦車)ことを受け、120mm滑腔砲に換装したK1A1に移行した。K1の比較的小柄な車体に大口径の主砲を搭載したK1A1は、砲の威力は十分であったものの、機動力や砲弾数など運用上の問題点を抱えた戦車となった〔K1A1戦車 〕。
1990年代に入り、K1以前の戦車であるM48約900輌の老朽化が著しく、その更新が急務となった。また、北朝鮮がT-72に相当する125mm砲搭載戦車を開発することも考えられた。関係各機関の検討の結果、新型戦車は120mm砲搭載戦車として一から設計開発することになった。
本車はこの結果、K1の後継車種を検討する計画(KT-X計画)として、1995年から11年の期間と2億3,000万ドルの開発費を投じ、開発されたものである。
韓国陸軍では、2011年を目処に量産初号機の配備を計画し、生産は現代ロテム社において行われる予定であった。調達輌数は当初は600輌を予定していたが、後に200輌に縮小された〔「K-2戦車、完全国産化に赤信号 中途半端な名品に転落する危機 」中央日報/中央日報日本語版 2011年3月22日〕。価格は1輌あたり約850万ドル(約83億ウォン)。
コンポーネントの国内生産率は試作車では77%、量産型では90%以上を目標としている。しかし、韓国産のパワーパックに欠陥が多発しており、国産の開発日程の遅延や予算執行に影響が懸念されている〔『次世代戦車「黒豹」試験中に重大欠陥 』中央日報(韓国語)〕。2011年時点では2013年6月の完成を目標としていた〔韓国が戦車国産化で挫折、生産ラインの半数がすでに停止 〕。また、初期生産の100輌分については、国産を断念し、ドイツ製パワーパックの輸入が検討されたが〔韓国軍:K2戦車用パワーパックの開発に失敗 〕、国内メーカー寄りの議員から「輸入の法的手続きがされていない」、「輸入パワーパックでもテストが必要だから、戦力化を早めることにはならない」などと、輸入推進派を牽制する発言が出ていた。これに関しては2012年12月に、最初に戦力化する100両分はドイツ製パワーパックを輸入する事を最終決定した〔。この間、当初3両あった試験車両は試験を重ねて消耗していき、量産車両が完成し始める2014年半ばまで走行可能なK-2戦車は試験車両の内1両のみという状態が続くことになった。
2013年6月18日、韓国防衛事業庁は国防委員会の業務報告において、 パワーパックの問題で中断されているK-2戦車について、同年11月から翌年2月までに初期量産ロット13台の性能試験を行い、結果を2014年9月の国会に報告して戦力化するかどうかを決定すると発表した〔『軍、来年の防衛力改善費11兆9000億ウォン要求 』聯合ニュース(韓国語)〕。
2014年6月、量産車両の引渡しが開始され、同年末にかけて初の量産分となる15両が軍に配備されることになった。更に追加で20両の生産と配備が決定し、合計35両が2014年内に配備される。
なお調達輌数については、韓国内では2014年現在700両以上が現役に就いているのM48を更新するには少なくとも500両以上の新型戦車が必要という意見があり、こうした論者からはK-2の生産量数は200両から再び上方修正されるかもしれないという予測も出されている〔『권홍우 기자의 군사·무기 이야기 K2 흑표전차 내달 15대 실전배치… 연말까지 20대 추가 인도 받기로』] (2014年5月29日 hankooki.com)〕。
2014年9月29日、予算不足の為K-2にハードキルタイプのアクティブ防御システム(APS)が搭載されなかったことが判明した。同システムは1両当たり10億ウォンと高価なため、調達価格を1両80億ウォンに抑えるための今回の処置であると見られている。第2次生産分にあたる100両も、同様にハードキルAPSは装着しない予定であるという〔『첨단 방호장비 빠진 K2 전차…‘명품 전차’ 무색』 (KBS 2014年9月29日)〕。なお、後述するように本車にはソフトキルタイプのAPSが標準搭載されており、同時稼働した場合の相互干渉も指摘されるなど、ハードキルAPSの搭載計画自体現実的でなかった。
2014年10月25日、技術力不足により国産パワーパックが合同参謀本部が設定した加速性能に関する作戦要求性能(ROC)「0→32 km/h加速が8秒以内」を満たすことが出来ず「0→32 km/h加速8.7秒」という性能しか発揮できないことが判明し、そのままでは軍へK2戦車の納品できないため、ROC自体を10秒に引き下げて納品されることが報道された〔。
2015年5月13日、韓国防科学研究所がK-2に次ぐ新戦車の開発をスタートさせている旨が報じられた。レールガン、ハイブリッド動力、軽量高強度の新素材を採用した複合装甲、光学迷彩などの最新技術を結集し、2030年までの量産化が目標と謳われた〔 국방과학연구소, 세계 최강 수준 '꿈의 전차포' K-3 전차 개발한다』]〕が、2016年2月11日、K-3の研究開発は未着手の上、K-2開発チームもトルコのアルタイ戦車開発のサポート要員を残してすでに解散していることが判明した

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「K2 (戦車)」の詳細全文を読む



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